
1996年に買ったロータスエランSEを手放すことにした。
理由はそれなりにあるのだけど、そろそろ十分な手をかけてくれる人に譲った方が良いかと考えたからだった。いままで所有した自動車は、フォルクスワーゲン、ホンダCRX、ロータスエランSE、アウディ80アバント、現在はアウディのオールロード。エラン以外はすべてファーストカーである。
セカンドカーというのは、金銭的には大変であるし、経済的な合理性などまったくない存在である。そういう意味で長年の愛人のようなものだった。ファーストカーと同じように、車検があり、自動車税を払い、また修理費を払う。普通セカンドカーのエランが壊れやすく、扱いずらそうなものだけど、一番壊れたのは同時期のファーストカーのアウディ80アバントだった。時折、トラブルに見舞われはしたけれど、深刻なトラブルはこの12年なかった。(ちなみにアウディはエンジンが壊れ、ほぼ部品換装したが完全に治らず、僅かな金で売却した。)
経済的な合理性はなかったが、自動車性能の価値は高かった。イリーガルな速度で高速道路を(しかもオープンで)激走中にふらっと目の前に自動車が割り込まれた時、ステアリングを切って横にすり抜け助かったことがある。コーリンチャップマンのバックボーン・シャーシから来る俊敏な運動性能のおかげだと痛感した。そういういざという時の、俊敏な対応力は抜群であったし、それまでには知らなかったスーパーカーの世界を垣間見せてくれた。当時は革新的なFFスポーツカーであり、偉大なコーナリングマシーンだった。鈍重なMGB・V8、MGFと比較検討して買ったので、殊更満足したのを覚えている。

箱根、伊豆、京都、那須等に遠乗りをし、ツインリンクもてぎのロータスミーティングに出掛けたり、カーマガジンの取材に参加したりと(編集者の知り合いのルートが転々とし、嫌になって集合写真撮影後に逃走したのだが…)いろいろ活躍した。バッテリー、ウインドー等の、マイナートラブルもそれなりにあった。でも事故も致命的な故障もかなく、良い状態でいままで維持できたと思う。
ロータスエラン・M100には愛好会のサイトもあって、ユーザは生産終了から10年以上経った自動車とともに頑張っている。こういう素晴らしいオーナーの手に渡り、多少はレストアしてもらって往年の良さを取り戻し、大切にしてもらってほしいと願っている。
ロータスエラン/12年来の愛車を手放すこと。
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