
ポリスが再結成し、ライブを観た。
二十年前に同じ東京ドームでスティングのコンサートを観たのだけれども、五十半ばを過ぎたスティングがポリスで歌うとは想像しなかった。そういう意味で確かに懐メロのコンサートなのだろう。昔ベンチャーズが80年代に来日した時、そのファンの方々に対する若かった僕らの冷ややかな眼差しを思うと、どこか素直に喜べない何かが潜んでいる。
ロックの世界は老いないと誰もが思い、しかしロックも老いている。(現実的に)J・ロットンが『ロックは死んだ』と言ってから約30年が経ち、そろそろ壮年期から老年になりつつあるかつての若者たちが、リバイバル・マーケットを生み出している。『自分たちはまだ若い。元気があるんだ』そういうファンの想いがこだまし、同時にかつて失われた青年期へのノスタルジーが背後から溢れてくる。『昔のロックは凄かった』と、息子や娘に自慢するのか、それとも最後の一声を聴いてみたいのか。
演奏は素晴らしかった。最後までオリジナルメンバー3人の演奏で乗り切り、若さのドーピングよろしくゲストのミュージシャンが活躍するRストーンズとは違う。A・サマーズのギターも、熟成された凄みを感じさせるし、S・コープランドのパーカッションは、六十半ばとは信じられないエネルギッシュな演奏だった。スティングの声は、相変わらず素晴らしい高音で歌いあげる。
確かに再結成はある種の追憶のビジネスかもしれない。でも理屈っぽく思う自分よりも、素直に楽しむ方がいいなと思う一夜だった。
東京ドーム・ポリスのライブを観る。
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