大学は出たけれど…コンビニ大学の増殖と画一化する若者

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090806-00001068-yom-soci
今春の大学への進学率が現役・浪人合わせて初めて5割を突破したことが6日、文部科学省の学校基本調査(速報)でわかった。
短大を含めた進学率も56・2%と過去最高を更新。志願者に対する入学者の割合は92・7%に達したが、「大学全入」時代には至らなかった。同調査によると、今春の大学への進学者は60万8730人となり、昨春より約1500人増え、進学率は1・1ポイント上昇して50・2%だった。
進学者数は、調査項目に加わった1954年度(13万5833人)の4・5倍。進学率は、94年度に30%を超えてから徐々に増加し、この15年間で20ポイント増えたことになる。

「駅弁大学」という揶揄が出来たのは、戦後まもなくジャーナリストの大宅荘一氏が当時のGHQのすべての県に国立大学を新設する政策に対する批判からだそうだが、現在では、そんな話を遥かに超えて50%も進学しているのかと、甚だびっくりした。もはや駅弁どころが、「コンビニ大学」である。僕が80年代に大学生だった頃は、確かに30%くらいしか進学していなかったし、周りを見ても、高卒の人間も少なくなかった。
最近はニートだとか、ゆとりだとか騒がれているが、こういう現状なら仕方ないのかと思う。聞いたこともない大学が増加しているのも、そういう訳だったのかと納得する。受験生の頃、日東駒専ラインという言葉があったけど、いまはどういうボーダーがあるのだろうか。
受験というのは、ある意味社会のイニシエーションとなっていたのだけど、現在では様々なセーフティーネットが張り巡らせれた挙句、学位は簡単に手に入る。大学の新設は、結局国民をスポイルし、低俗化させているのだと思う。優秀な教員がそれほどいる訳でもないし、またどういう大学であっても、大学を出たという矜持だけが邪魔をして、様々な職業に就く多様性は否定されるだろう。逆には、それなりの矜持を持って邁進するからこそ、エリートが社会に貢献できるのだとも思う。
大学の増加に応じて企業の門戸が広くなるわけでもない。大学を出ても彼らが考える職で働けないと分かると、画一化した頭で親に抗弁する、「そんな仕事じゃ働けない」と。蓋し、(専門の学部以外は)彼らのほとんどは、第一次産業も、第二次産業も考えていないだろうし、第三次産業を目指しているはずである。
参考:大学生の就職希望ランキング
希望の就職ができないと、専門学校に行く人も少なくないらしい。
名ばかりの高学歴は害でしかない。こういう教育状況を放置した文部科学省に責任があると思う。少なくとも、今後はこういう画一的な若者をつくるのではなく、高校程度の年齢で職業に関する選択をさせるべきだ。格差をなくすという言葉は綺麗だが、コンビニ大学出を増産することが、それが彼らのため・日本のためになるのだろうか。

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