唐津・洋々閣、初めて九州の地に足を踏み入れる。

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唐津までは約1時間の道程だった。雨は昨日まで降っていたが、ちょうど止んで曇り空だった。
福岡空港からヴィッツのレンタカーを走らせ、唐津に来た。
私は九州の地に足を踏み入れたことがなかった。宿は洋々閣という松原の海岸近くにある老舗に泊まった。
丁度中里隆氏の個展を開催していたが、手ごろな良いものは売れてしまっていた。手に入れようかと目論んでいたので残念だったが、宿はとても素晴らしく、中里氏の器が品良く飾られている。
晩は、鯛、アラ等白身の刺身から、豆腐、煮付けに至るまで新鮮さと少しばかり濃い目の味を堪能する。酒は地酒を飲んだけれども、程よい甘さとキレがあり、地元の料理に合うと感じた。料理全般、豪快であり、爽快という印象だ。
仲居さんは、「田舎でなにもないんですよ」と謙遜していたが、十分に形がない何かがあるとは思う。宿には、フリーダイバーで有名だった故人のジャック・マイヨール氏がしばしば滞在していたらしい。いくつかの彼に関する本が書棚に並んでいた。
翌日は空が晴れ渡り、近くの漁港から唐津城を眺める。
玄界灘の向こう側には、朝鮮半島が直ぐ近くにある。そう思って海を眺め、現代の日本の地図とは異なる古人の地図を想った。

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