モダン建築が再評価されて流行となり、5~6年くらいになるんですね。チャールズ・レイ・イームズの椅子ばかりでなく、建築まで自動車の広告となっているし、青山、代官山、中目黒のファッショナブルな建築には、モダン家具のイメージが溢れていますね。80年代にはポストモダンの洗礼を受けて、いまさらまたモダン?って僕は思うんだけど。いまの若い人たちが半世紀も昔のものを、(百年以上も昔のものならまた別だけど)新しいと感じているのは、僕には日本の美術教育の怠慢としか考えられないんです。そんな難しい話じゃなく、WallPaper等、お洒落な外国の建築雑誌の影響が一番の理由なんでしょうけどね。
写真は再開発エリアに取り残された孤島のような建物ですが、嫌味な作為性がなく、目を奪われました。住まうことが生み出した現在建築の粋だと思います。さまざまな規制、さまざまな快適性への課題を思うと、この家には問題はあるでしょう。しかし生活の感性から偶然生み出された(多分意識的ではないのでしょう)無為なフォルムに美しさを感じます。
ダンボールの家もそうですが、建築家の持つ作為的なものを超えたところに何かを感じるんですね。もちろん作為的でありながら、新しい地平を切り開く、フランク・O・ゲイリー氏のグッゲンハイム美術館(スペイン・ビルバオ)のような建築は別ですが…。
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