
洞爺湖のサミットが来るということで、環境テロ(犯罪)があったそうだ。
佐藤潤一というグリーンピースの海洋生態系問題担当部長が逮捕された。鯨の肉の横領を示す証拠を盗みに、西濃運輸の倉庫に忍び込んだのだという。無論、彼は正義からの行動であって、自分が悪いとは思っていない。
僕も海の素晴らしさを知っているつもりだし、同時に自然の怖さも知っている。別に彼が海を愛し、自然を愛すことに異論はない。僕は鯨を美味しいと食べるが、彼が食べなくても構わない。
そもそも自然自体は、人間が死滅すればさっさと別の形で再生するのであって(そもそも自然は破壊できない)、何をもって人間が自然を支配したり、破壊したりと言っているのだろうか。自然を支配したことなど、一時もなかったし、未来永劫あり得ない。先ず僕が環境テロを起すような団体に思うことは、その行動理念こそが人間の驕りの極点だということだ。自然を疎外してはじめて、人間が社会を作りあげていることを忘却している阿呆だろう。
民主主義国家を人間生活の基盤としている以上、そもそも鯨が貴重か貴重でないかについて、どうのこうの言う議論はあってもいいだろう。しかし犯罪行為を持ちこみ、自分の考えをアピールするに至っては論外だ。
現在の世界の病であるエコロジーのコンテクストには、善意を偽装した悪意が蔓延している。イデオロギーを失った社会が次の大きな物語を求め、皆が新しい物語のヒーローになりたがる。そういう環境ナルシストの悪行でしかない。自然環境を守るということは、自分たちの生活環境を守る=人間が意図しない状況に生活環境を悪化させている状況を改善することでしかない。そんなことは佐藤氏も分かっているだろう。
それならば法を遵守し、民意を得てこそ、初めて理念を実行できるのではないだろうか。
グリーンピースの偽善。環境活動家の底知れぬ病。
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