Lotus Elanとの蜜月

20050731190106
このエランSEとの関係は、もう10年になる。
91年の東京モーターショーに展示されているのを見て惚れてしまい、その4年後に僕は中古を一台を手に入れた。その当時、走行できるに値するライト・オープンカーの選択肢はというと、MG、またはマツダのロードスターしかなかった。コーリンチャップマンのオーラというものに侵されている私は、ロータスというブランドの呪縛から逃れる術を知らなかった。ポルシェよりもロータスの英国のバックヤード魂が素晴らしいものに感じられたし、FFまた日本製のエンジンであるということも、(マクラーレンF1もデザインした)P・スティーブンスの華麗なデザインと、卓越したハンドリングの感触の前には小さな問題だった。
当時新車価格が700万円もした1600CCの自動車だったので、とても贅沢なものを買ってしまったと感じた。かつてアトランティック商事のショールームで、「うちはローンで買うお客などいませんよ」と慇懃に言われたことを思い出し、凄いものを買ったなと身の丈の小ささを恥じた。
その後、雨の時はタオルは必携だったもののトラブルも少なく、ミッレミリアを観戦に行く時、東北道で最高速度を試したり、箱根の山道でスカイラインに追っかけられたりと、さまざまな局面で性能を発揮し、楽しませてくれた一台である。
少なくとも21世紀になるまでは、ライト・スポーツカーの領域では傑出した存在だった。
現在でも、0-100km 6秒台の俊足は変わらない。最高速ではエリーゼよりも速い。しかし自動車テクノロジーの進歩とともに、やはり旧車趣味の領域になってしまったことは否めない。コンピューターの制御もなく、ロータス伝統のバックボーンフレームのシャーシと、FF・ミドシップと言える重量配分、左右・前後の全長比が限りなくスクエアであること、軽量であること等、物理的な特性にのみ依拠したスポーツカーである。
勿論、現在のレーシングカーの定石も同じである。しかしサポートするコンピューター(知能)の性能が桁違いである。個人的には、サーフィン用に購入したSUVが軽く走り出すのを感じ、もはやライト・スポーツカーの性能優位は、ケータハム・スーパーセブンとか、アリエル・アトム等のスパルタンなスポーツカー(フレームが剥き出しで、エンジンが付いているバイクのようなもの)まで徹底しなくては、現在のレベルについていけなくなったのだなと痛感した。
そうであっても趣味としては、こういう少し古いスポーツカーがいい。個人的にはルノー5ターボ、アルピーヌV6等の学生時代に憧れた自動車には、いまでも心を揺らされる。
巷ではのアースウインドファイヤや、エアサプライ等、AORのヒット曲を集めた『Melody』のようなコンピレーションCDがヒットしている。そのうち自動車趣味も懐メロが流行するかもしれない。
<tokyotaro>

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