並木通りのカルティエ

20050613183025
 腕時計が壊れた。十年間順調に動いていてくれ、ある日突然止まってしまったパシャCだ。思い起こせば、4-5年で整備に出してくださいと言われていたのを、うっちゃっていたせいである。それで銀座の高級ブティックと高級クラブが軒を連ねる並木通りに出かけた。
 
並木橋のカルティエにはカスタマーセンターがあり、製品の修理を受けつけてくれる。ドアマンのいる入り口から、横の階段を地下に降りると、革張りのソファが上品に配置され、美しい担当の方が修理を承る。カルティエの雑誌、モダンなフランスを感じるインテリア。やはり宝飾品の修理センターで、同じ高級品でもオーディオの修理センターとは別次元である。僕は修理を頼むと、分解整備になるという。金額は五万円程度。きちんと磨いてもらえるそうで、約一ヶ月預けることになった…やれやれ。
 高級な商品を取り扱うに相応しい店の対応とコストであるが、もう少し気軽な方がいいなと思うのは身分に相応でないからだろう。なにしろ時計なんだから、綺麗な白衣を着た修理職人が対応してくる感じが良いのだと思ってしまう。でもそこでは、上品で綺麗な方々が慇懃に対応してくれるのである。満足できない僕が変なのである。
 
 外に出るとショーケースには、美しいブローチが飾られていた。記憶が正しければ、オリジナルは二十世紀初頭のアールデコの頃のものだ。(写真のものです)そのデザインを模倣して再生したのだろう。でも初めて本物を見たので感激した。
 過去の華美なフランス文化に思いを馳せる。憧れはありつつも、そういう奢侈の生活について僕の器量は妥当なのかと、軽い居心地の悪さを感じた。
<tokyotaro>

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