
AudiR8に乗ってみないかと声が掛かり、東京から横浜まで運転してみる機会を得た。個人的には長年のAudiユーザではあるけれど、最新鋭の高級スポーツカーを購入するようなライフスタイルではない。二十年程前のスポーツカーは近年まで所有していたけれど、最新鋭のカーボンブレーキを装着し、V10のエンジンを搭載した自動車なんて、どんなものかと雑誌やWebで見る程度だった。
都内を速度50kmで走っている間は、セダンとは言わないが、高級車に乗っているかのようにスムースで、乗っている空間の感覚も、普段のAudiとそう変わらない。Q5とか、A6とか最近のAudi車の文法通りである。オートマティックとマニュアル(パドルまたはシフトレバー操作)を選択できるが、レーシングカーに倣ってクラッチがシングルになっているらしく、通常のオートマとは勝手が少々違う。マニュアルのレバー操作では、前が+、後ろが-となっているので、僕はそちらを選択してみた。
基本的にランボルギーニのガヤルドと姉妹車である。(ガヤルドはアウディ製である)でも友人によると、味つけは異なっているらしく、ガヤルドは固めだそうだ。湾岸道路を加速してみると、3速で100キロくらいで確か4500回転程度。そうすると、後部のV10はレーシングカーらしいエンジン音の味つけを感じるが、4-5速にしてしまうと、120-30kmくらいでも何事もないかのように静まり、高速道路のギャップでも、突き上げもなく、足回りはしなやかである。
仕事で関わったこともあるF1の世界の視点から見たら、そもそも高級スポーツカーは金持ちのファンやタニマチに、「それらしさ」を提供するものでしかない。フェラーリだったら、乗ってみるとわくわくさせる演出は、「音」である。そういう意味での魅力がどこにあるのかと僕は探してみながら、アクセルを踏むと、やはり容易に非日常の領域に突入する。しかし、公道では一瞬の煌めきのあとに、日常が舞い戻る。
良く言えば「高級」、悪く言えば「スポーツカー・レーシングカー」らしさの弱さがあるけれども、一台こういう自動車を所有できるような生活は、夢のようだとも思う。コンラッドホテルに乗りつけてみると、やはり待遇も一段違うし、そういうライフスタイルを含めての価値なのだろう。馬子にも衣装である。
Audi R8<フルスペック>に乗る。東京⇔横浜を走る。
趣味
コメント