
世間よりも少しばかり早い夏休みだった。
ちょうど仕事の台風の目のようにぽっかり空いたので、ひとり千葉・鴨川へ出掛けた。昼間に前原海岸で波に乗ったけれども、波がスネくらいしかなく、一時間半程度で諦めてコンドミニアムに向った。チェックインした後、缶ビールを開け、高層マンションのベランダから海を眺める。海風が心地良い。僕はビール二缶飲みながら、ハワイのFMラジオ局から流れる80年代ヒットソング、カジャグーグー、マイケルジャクソン、TOTO等の懐メロを聴いていた。
やがて夕方6時近くになったので、僕は歩いて横渚の街を散歩し、何処か美味しい魚でも食べさせる店がないかと歩いてみた。次第に日が落ちてきて、夕方から夜へと光が変わっていく。
しばらく歩いていると、鴨川駅の商店街も午後6時だというのにしんと静まって、時折通軽自動車の音が響くだけだった。平日の夜はこんなものなのだと、僕ははじめて知った。都心に暮らしている時間の感覚とは、まったく異なる時間が流れている。が、ここも同じ首都圏なのだ。
一時間ほど散歩をしたけれど、閉まったシャッターの他に眼にするものもなく、駅へと戻る。すると整然と留まっている列車の群れが、まるで子供の頃みたジオラマのように静かに、目前に広がっていた。近くには人の気配がない。何処か遠くへ来てしまったような気がした。昔の夏休みに迷い込んだような休日だった。
翌日腰くらいのセットが入り、僕のようなロングボード乗りには、丁度楽しめる波だった。tokyotaros
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